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線画のクリンナップ(ゴミ取り及びホワイト修正等)の方法の一例



0.元画像
元画像 レイヤー
▲紙に描いた鉛筆線をスキャンしたものです。
下地が真っ白(100%)ではなく、線も真っ黒(0%)になっていません。
よく見ると下地は紙の表面の凸凹がまだら模様になってスキャンされています。
親指の下にも大きめのゴミがあるのが視認できます。

手順としては、まずこの薄いまだら模様のゴミを白く飛ばします。
次に飛ばしきれない大きいゴミを手作業で取り除き、最後に線の中抜けなどを修正して仕上げます。





1.ゴミを確認するためのレイヤーを作る
調整中の画像 レイヤー
▲真っ黒(0%)で塗りつぶしたレイヤーを作り「焼き込みカラー」モードにします。
すると元画像の真っ白(100%)以外の部分が真っ黒になって見えるようになります。真っ白だった部分はそのままです。
99%や98%などの「限りなく白に近いグレー」も視認できるようになるというのがポイントです。





2.下地を真っ白にする
調整中の画像 レイヤー トーンカーブ
▲1で作った黒いレイヤと元画像の間に、トーンカーブの調整レイヤを作ります。
この状態の設定値は上図の通り。

ちなみにトーンカーブダイアログのサイズ変更は右下の四角ボタン(以前のバージョンでは最大化ボタン)です。
また、グラフ内をALT+クリックすることでグリッドが細かくなり、下辺の三角形をクリックすることで、グラフの白側・黒側を入れ替えることが出来ます。
好みに合わせて変更すると、グッと使いやすくなりますよ。


調整中の画像 レイヤー トーンカーブ
▲プレビューを見ながら、少しずつ真っ白の部分を増やしていきます。
だんだん人物の輪郭が見えてきましたが、主線の周りにはまだ薄いグレーのピクセルが沢山あるようです。


調整中の画像 レイヤー トーンカーブ
▲このくらいまで飛ばしてしまえば充分でしょう。
主線のすぐ隣りのピクセルまで完全に真っ白(100%)にすることができました。


途中経過 元画像
▲チェックレイヤーを非表示にして途中経過を見てみます。
左が調整中の画像で右が元画像です。下地がちゃんと白くなっているのがはっきり分かると思います。





3.大きいゴミを消す
チェックレイヤ表示時 レイヤー 修正レイヤの内容
▲再びチェック用レイヤーを表示して、大きいゴミが見えるようにします。
元画像とトーンカーブの間に透明の新規レイヤーを作成し、ここに白でペイントしてゴミを消していきます。

このとき、修正するピクセルの周囲に微妙な影響を与えないようにするため、ブラシは鉛筆モード(ぼけのないギザギザの丸いブラシ)を使うと良いと思います。





4.線を濃くする
チェックレイヤ表示時 レイヤー トーンカーブ
▲チェック用レイヤーを真っ白に塗りつぶし「覆い焼きカラー」モードにします。
すると今度は、真っ黒(0%)以外のピクセルが真っ白(100%)に表示されるようになります。
ポイントは先程と逆の「限りなく黒に近いグレー」が表示されないという点になります。


チェックレイヤ表示時 レイヤー トーンカーブ
▲トーンカーブ調整レイヤの設定値を変更して、黒い部分を増やします。
完全な黒で繋がっていない線画でも工夫次第で綺麗に仕上げることは可能ですが、線画の色トレスの適用度などに関わってくるため出来るだけ黒い分は増やしておいた方が良いかと思います。





5.中抜けと突き出しを修正する
チェックレイヤ非表示時 レイヤー 修正レイヤの内容
▲チェック用レイヤーを再び黒の焼き込みカラーに変更し、表示と非表示を切り替えて確認しながら修正用レイヤーに白と黒でペイントしていきます。
この段階では中抜け(黒い線の中心がグレーや白に抜けている状態)や、他の線への突き出しなどを中心に修正をします。

ラフに描いた線画は突き出しなどを修正しすぎるとつまらない絵になってしまい勝ちなので、勢いを殺さない程度に、どうしても絵として破綻してしまう突き出しのみを修正するくらいにとどめた方が良いでしょう。





6.完成
完成画像 元画像
▲左が完成画像、右が元画像です。
目立つゴミはもちろん、目に見えない薄いゴミまで綺麗に取ることが出来ました。
あとは乗算で重ねるなり、白を透明に変換するなり、好きなように加工して作業していって下さい。

以上。

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